一緒にいて幸せな気持ちになる人が僕の隣に腰を下ろした。

このクリスマスの三連休に今まで片思いの女友達だった子が彼女になりました。

 
彼女との馴れ初めは友人カップルの紹介で、最初の印象はサバサバしてるキレイな子だなといった感じ。
それでいて社交的で気取らない雰囲気は好感が持てた。
 
僕らは4人でランチを食べてその日は終わったが、すぐに彼女をデートに誘った。
もちろん好きとかではなく、友達同士の関係で。
最初はもつ鍋屋に誘って、その後飲み屋へ。
なんと終電を逃した僕に朝まで付き合ってくれたのだった(もちろん居酒屋)。
 
その時から話は面白いし、よく笑うしで彼女に惹かれていた。
ドライブやご飯に何度か行き、当たり障りのない話をよくした。
 
9月28日は彼女の誕生日。
何か残らないプレゼントを渡そう。
友人の彼女にも相談し、ハンドクリームを買った。
渡したところ喜んでくれたが自分でも持っているらしかった。笑
 
その後角島にドライブデートに行き、お肉屋さんに2人で行き、彼女の家に招かれながらも何もしない試されているのではないかという時間を二人で過ごした。
 
そして家にお招きされた次の日に、気持ちを伝えなくてとても後悔した僕は最初から気になっていて気取らない君が好きなんだと伝えた。
結果は友達からという散々な結果。しかしまた遊んだりご飯に行ったりしようとのこと。
僕は僅かだが期待を持った。
気持ちを伝えてもまだ会えるなら可能性はある。
僕はこの時から変に飾らず彼女と関わることができた。
 
そしてご飯に行き、八女に2人で紅葉や星を見に行った。
 
彼女は仕事はきついが職場での人間関係は本当に満足しているとよく楽しそうに話した。
意外だったが、料理や弁当も作るのだという。
好きな料理は肉料理。僕も焼肉が好きなので共感できたし美味しそうにご飯を食べる子は大好きだった。
 
そんな彼女の話を聞くのが好きで、その時の距離感も居心地が良かったのだ。
 
12月にまた会おうかと連絡を取り合っていたところ、お互いのスケジュールが合わず
12月に会う約束ができなかった。
と思われたのだが、なんと彼女からクリスマスデートに行こうとの誘い。
帰省の予定をキャンセルしてまで僕との時間をつくってくれたのだ。
 
本当に嬉しかった。少しずつ想いが届いているような気がした。
今思えばこれはフラグだったが、それを確信するために泊まりのデートを計画した。
それにもOKだったのでもうわくわくしてクリスマスが待ちどうしくてしょうがなかった。
こんな気持ちはいつぶりだろうか。
高校・大学時代は決まった彼女と過ごすクリスマスだったので新鮮味しかなかった。
 
そして三連休当日、眩しい白ニットにグレーのコートで出てきた彼女はとてもきれいで少し照れていた。
しかも今日は少し体の距離が近い気がする。
2人を纏う空気は甘いものだったと思う。
 
そしてかなり奮発したが、個室露天のある離れのような宿を取っていたのでそこに向かった。
これは後日笑い話になるが、その宿の受付のおばあさんが部屋で使えるジャグジー泡風呂の説明を楽しそうに僕たち二人にしてくるのだ。
まだ付き合ってないし、なんとも気まずい雰囲気が漂いながら苦笑いの僕たち。
それに気づかず好きな香りを選んでとかなり攻め気味なおばあさん。
僕は気まずさを感じながらもおばあさんに全力でグッジョブ!していた。
 
本当に広くて綺麗な宿で、僕たちが予約でとれた部屋は一番テラスが広く緑に囲まれた部屋だった。
本当は肉料理でディナーしたかったが人気のためふぐコースとなった。
クリスマスにふぐってなんだよと思いながらも、彼女はふぐなんてお店で食べるの初めて♪と楽しそうにしていたのでそんなことはどうでもよくなり、料理も日本酒も美味しかった。
 
そして部屋に戻ってテレビをつけ、これからどうなるんだと考えて考えて。
でもこれを聞かなければなにも始まらないと思い、、、
 
「なんで今日来てくれたの?」と一言。
 
彼女はテレビの方からこっちにゆっくりと向き、
「好きじゃないとこんなとこに二人できたりしないよ」と言った。
 
僕はその言葉に頭が追いつかず、ずっと「ん?え?」を繰り返したが、少し落ち着いて、「おれと付き合ってくれるのか」と聞いたところ、「よろしくお願いします」と返ってきた。
 
あぁ諦めなくて本当によかったと思った。
1年前の僕は3年付き合った当時大好きな彼女と別れ恋愛なんて、、とひねくたり、可愛いからというだけの理由で女の子と中途半端に付き合い始めたりした過去を走馬灯のように思い出しながら、本当に好きになれた人が今目の前で僕のことが好きだと言ってくれている。
この喜びを忘れずに彼女と付き合っていこうと心に刻んだ。